決めつけてはいけない(星の王子さま①)
こんにちは、すぬーぴーです。
英会話サークルが来週から再開すると連絡が来て、やっとこさ重い腰を上げ宿題に取りかかりました。
宿題と言っても、なんでも自分の書きたいことを英文で書いて先生に提出するので、先生との交換ノートみたいなものです。
交換ノートと違うのは、書いたことに対するリアクションが「お返事」ではなく「添削」なところです。
自分の英文を書くときの間違いグセが分かるのでとても有り難いのですが、できれば内容の感想を聞かせてもらいたいな、なんてわがままを思ったりします。
この自由な交換ノートの題材を考えるのが難しい。何でも良いと言われると何を書けば良いのか分からなくて、ペンが全く動かないなんて事がよくあります。
ニュースを英文にして提出したこともあるのですが、難易度が高すぎて続かない。児童文学を翻訳しようとトライするも、英文が頭に浮かばない。
教材として選ぶものが、身の丈に合ってなかったんだと思います。
さて、今回はどうしよう。
そうだ星の王子さまはどうだろうか。児童文学には手を出して既に失敗済みだけど、もう一度挑戦してみようかな。英文に直すことでじっくり内容を咀嚼できるかもしれない。この間星の王子さまを通して自分を見つめ直そうと思い立ったところだし、いいアイデアかもしれない。
というわけで、ルーズリーフを引っ張り出して英作文に取りかかりました。
あれあれ、と自分で驚きました。前回トライした児童文学に比べてとても訳しやすいのです。「子供用の本」とひとくくりにしていたのですが、違うのですね。
分からない単語はスマホで調べつつ書き進め、1ページ分が完成しました。
凄い嬉しい!いままで難しいニュースの単語をひとつひとつ調べたり、登場人物のちょっとした心の動きや仕草をどう表現するか頭を抱えたり、遅々として進まなかったのが嘘のよう。
難易度もあるけれど、心を動かされた本を教材として使うというのもよかったのだと思います。簡単でも退屈な本だとテンション上がらないし…。
今日は物語の冒頭を訳しました。
主人公は6歳の頃、大蛇が動物をまるごと呑み込む瞬間の写真を見て、とてもわくわくした気持ちになりました。そこで、自分も人生で初めて絵を描いたのです。それはゾウをまるごと一匹呑み込んだ大蛇の絵でした。
しかし大人たちの目には帽子にしか見えませんでした。
そこで彼は大蛇に飲まれたゾウが透けて見えるように二枚目の絵を描きましたが、大人たちに
「そんなくだらない絵を描いていないで勉強したほうがいいよ」と言われてしまいます。
大人たちの反応は、彼の芽を摘んでしまいました。
彼は画家になるのを諦め、飛行機乗りになったのです。
今日訳したのはここまでです。
大人は物事の表面しか見えないし分からない。そのせいで、子供たちはうんざりしたり傷ついたりする。
私の周りの大人もそうだったっけ、と子供の頃の記憶を掘り起こしてみました。
思い出したのは、小学生のときの記憶です。3年生もしくは4年生の頃。
教室の黒板の横に、担任の先生の机がありました。先生はパソコンを使って何か作業をしていました。私は先生のそばにいたくて、作業する先生の後ろに立っていました。はっきりとは覚えていないのですが、なんとなく寂しかったような気がするので、遊ぶ友達がいなかったのかもしれません。
突然先生が振り向き、私を怒鳴りました。
「そこまでしてみんなの成績がみたいのか!最低だ!」
なんのことかまったく分からなくって、いきなり怒鳴られたことにもびっくりして、何も言えませんでした。
きっと、先生は生徒たちの成績表かテストの採点結果を記録していたのでしょう。
一言、「どうして後ろに立ってるの?」と聞いてくれればよかったのに。
私がもし先生の立場だったら、生徒の成績をつけているときに、後ろに生徒が黙って立っていたら、どんなことを言うんだろう。
当時の担任と同じようなことを言ってしまうかもしれない。私は決めつけて物事を見てしまうことがあるから。
生徒の内心は真逆のところにあるのに。
決めつけはだめだな。
主人公も小さい頃の私も、それで凄く傷ついたんだから。
短気もだめだな。
決めつける前に質問なりなんなり話をすれば、私は勘違いで怒鳴られなくてもすんだんだから。
今日学んだこと
こちらから見えない思いを抱いている相手を早々に決めつけてかかると、相手を深く傷つけることがある。もし疑念を抱いたときは、あくまで穏やかに質問などをしてみる。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。