妄想を、一つだけ実現できるなら
こんにちは、すぬーぴーです。
先ほどまでアニメを観ておりました。
今日はなんだか疲れたから休憩デーにしよう。漫画とかアニメとか楽しもう。
と決めて、電脳コイル、ブラックラグーン、セーラームーンを各1話ずつ観て満足しました。
セーラームーンはリアルタイムで観た記憶がなく、姉が大好きだったからどんなもんかいなと観てみました。
電脳コイルとブラックラグーンは10代の頃に観た記憶はあるのですが、内容9割方覚えてません。
漫画にしろアニメにしろ小説にしろ、ストーリーを覚えておくというのが壊滅的にできません。
数年前、弱虫ペダルのアニメを観ました。1年後にもう一度観る機会を作ったのですが、主将同士のレースの結果を最後まで思い出すことなく
「誰だ!?勝つのは誰なんだ!?」
と熱く楽しんだほどです。いや1年前だよ。私大丈夫?
というわけで、「好きな本は?映画は?」という質問はめちゃ苦手。
私「○○って小説が好きだよ!」
質問者「どんな話なの?」
私「覚えてないよ!」
質問者「」
絶対こんな感じになるw
でもどうしようもないんだ忘れちゃうんだ。
というわけで、お昼は新鮮な気持ちでアニメを堪能しました。
昔からアニメはよく見てました。レンタルビデオの店で父に借りてもらったやつをちっさい頃から観てました。
そしてよく妄想しておりました。
カードキャプターさくらの世界、怪盗セイントテールの世界、犬夜叉の世界、スレイヤーズの世界、
頭の中で色んなアニメや本の世界に行きました。
二次元に行かずとも、現実の自分がああだったらいいのにな、こうだったらいいのにな、と妄想しまくっていた幼少期。
毎晩布団にもぐって「○○ができる素敵な自分」を頭の中に作り出して特技を披露すると、頭の中の群衆にわいのわいの賞賛してもらえるのです。
決まって妄想するのは、歌がうまいとか、ダンスが踊れるとか、ピアノが弾けるとか、高飛び込みが上手とか、なんでもいいから「人に評価してもらえるなにか」を持った自分でした。
忘れっぽい私が覚えてるんだから、多分毎日レベルでやってた習慣なんだろうな。
そしてその習慣は今も変わらず。
トークが上手とか、めちゃ可愛いとか、世渡りが上手いとか、語学堪能とか、カリスマ的リーダーの素質とか。
書き並べるほどに、私は満たされてないんだなあと実感します。
小さい頃、少なくとも幼稚園児の頃から、「この自分に丸は付けられない」と自己評価してきたのです。
数日前、改めて「私は妄想してばかりの人生だ」とソファに寝そべりながら考えました。
「なんか可哀想だ。ああだったらいいのになって、本当の自分じゃだめってことじゃん。」
「こんな、妄想し終わって現実に戻って虚しくなるのを小さい頃から繰り返してきて、小さい頃の自分も可哀想だ。」
「なにか一つ叶えてあげられないだろうか。本当にできるんだよって、小さい私に見せてあげれるような、歴代の妄想で叶えられるものは。」
そのとき、去年の秋にカルチャースクールのチラシを取っておいたことを思い出しました。
気になっていたのは、ジャズボーカルのレッスン。
当時凄く惹かれたけど、マンション管理士の勉強中だったので現実的に考えるほどには至りませんでした。
私は今も昔も妄想しながら生きていますが、頻出するのが「歌が上手な私」です。
もしジャズを華麗に歌いこなせるようになったら、小さい頃から自分を否定してきた自分に「妄想じゃないよ。歌えるんだよ!」って。言ってあげられる。今の自分の特技にもなったら最高だ。
でもですね、私は無職です。お金にも、仕事に繋がる経験にもならないようなことをしていいのか。
もっと有益なことをした方が良いんじゃないか。
私、今まで勉強くらいしかしてきませんでした。
友達とスポーツ観戦やコンサートに行ったり、飲みに行ったり、バイトしたり、サークル活動したり、趣味に没頭したり、そういうことをほとんどしてきませんでした。
病気になる前も後も、「遊び」の少ない生活だったなと思います。
本屋で選ぶ本も「あとあとためになる」カテゴリーのものばかり。
でも、先月の片づけ祭りでそういった有益な本はほぼ全て手放しました。
ときめかない。読む気にならない。
先日本屋に行ってみて、「知っているとためになる」「知らないとやばい」系の本を見渡してきました。
すると、脳が思考停止するような感覚に陥りました。
「もう入らないよ。いっぱいっぱいだよ。~べき、~しないと、はもうしんどいよ。」
自分が自分にそんなメッセージを送っている、そんな気がしました。
行動を変えなければ、このままなら、私はもう新しい知識を吸収することはできない。本も読めないし、ニュースだって頭に入らない。
そして、叔父の言葉を思い出しました。
「これまでできなかったことを、みんながやり終わってることを、これからしてけばいい。そうしてゆっくり進んでいけば、おばあちゃんくらいの年齢になって、良い人生だったって思えるよ。」
してもいいのだろうか。挑戦してみていいのかな。
挑戦してみたいよ。ずっと、ずっと妄想してきたんだから。ひとつくらい、叶えてみたいよ。
昨日、勇気を出して体験申し込みの電話をかけました。
来週、一度行ってみます。そして、本や服など日用品を買っていた分のおこづかいを月謝に回してでも行きたい縁なのか、考えようと思います。
片付け祭りをきっかけに机に並んだぬいぐるみのクマと目が合います。「応援してるよ」って言ってくれているような気がします。ありがとう。
後ろめたさを抱えながら、それでもいってきます。